【小さな窓から】女性の呼び方(敬称)

2017年11月28日

 女性の呼び方(敬称)

FUSAKO

この間、木枯らし1号が吹き随分と寒くなった。やせ我慢をしても炬燵やストーブが恋しくてたまらない。息子はTシャツ1枚でもまだ寒くないと言い、確かに彼のそばにいると暖かい空気が漂ってくる。体が大きい分猫より暖かい。若さのせいだろう。食べたものが効率よくエネルギーに変わっているのだ。

私はある年齢に達した時から気になっていることがある。それはあまり知らない人に呼び掛けられる時の言葉だ。女性に対する敬称とでも言えるかもしれない。女性は幼い頃お嬢ちゃんと呼ばれ、次にお姉さん、そしてお母さん、おばさん、おばあさんとなっていく。辞書で引くと「おばさん」「おばあさん」も敬意をもって親しみをこめて呼びかける言葉とあるが、言われた側はどうなのだろうか。女性はあまり親しくない人から「おばさん」とか「おばあさん」と言われた時、小さな子供ならまだしも相手が大人の場合、敬意を感じるどころか違和感、それもマイナスイメージを受けてしまうのではないだろうか。自分の孫なら立場上「おばあちゃん」は仕方ないにしても、それ以外は自分を年齢で区別されているとしか思えない。

米国では、1970年代にMs.(ミズ)という語が使われるようになったらしい。未婚、既婚に関係なくMs.で通るということだ。時間的にはまだ新しいことに驚きだが、とても便利な言葉を生み出したと思う。Mrs.とMissの中間で受け入れやすかったのかもしれないが、呼びかける方も失礼かと心配する必要はないし、受け止める方も違和感がなさそうに思う。

それにしても、これだけ流行語や新語が取りざたされているのに、女性に対する多少の敬意を含んだ言語が生まれて来ないのは何故なのだろうか。ヨーロッパのTVドラマで「マダム」と自然に使われているのを耳にすると、「いいな!」と思う。

男性の場合も同じではないだろうか。仕事中心の社会での役職を離れた途端、社長、部長、会長、先生などの敬称がなくなり、おじさん、お父さん、おじいさんという年齢で分けられる社会に引き込まれるのだから嬉しくはないと思う。欧米ではMr.(ミスター)とかSir(サー)という敬称がある。

人を尊重する心があれば単に年齢や見かけで他人を呼んだり、分けたり出来ないと思うのだが・・・。多くの人がなるほどと満足する呼び名が生まれてきてほしい。

聖書ではイエス・キリストは様々な場面で女性に「Dear Woman」「婦人よ」と呼びかけられている。